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出典:フリー百科事典
  『ウィキペディア(Wikipedia)』

ラリーレイド(Rally Raid)とは、モータースポーツの一種で、いわゆるラリーの中でも、砂漠ジャングル・山岳地帯などの道路が整備されていないような環境を走破する、耐久レース的側面が強いものを指す言葉。クロスカントリーレイド(Cross Country Raid)とも呼ばれる。

通常のラリーでは三菱・ランサーエボリューションスバル・インプレッサといった、主にスポーツカー色の強い車が使われるのに対し、ラリーレイドでは「燃料タンクの大きさ」(無給油で数百kmを走破する必要があるため)や「過酷な環境にも耐えられる耐久性」などが重視される関係から、三菱・パジェロトヨタ・ランドクルーザー日産・パスファインダーといった車が使用されることが多い。

また競技自体も、世界ラリー選手権(WRC)では競技が通常3日間程度で、コースもあらかじめ規定され、事前に試走(レッキ)を行いペースノートを作成した状態で走行することが可能なのに対し、ラリーレイドの場合は競技期間が最長で2週間近くにも及び、またコースを事前に試走することも事実上困難であることから、ドライバー・ライダー(四輪の場合はナビゲーターも含む)は、主催者から与えられた「コマ図」(途中通過を義務付けられたチェックポイントを示した図。「ルートブック」とも)とGPSを駆使し、半ばアドリブで走行ルートを選択する必要があり、競技性が大きく異なる。さらにダカール・ラリーでは途中「GPS使用禁止ステージ」が設けられることもある。

これらの要因からラリーレイドでは、路面状況や前後の車両の動向などをドライバー・ライダー・ナビゲーターが把握した上で瞬時の判断を求められるケースが多く、通常のラリーと比べてもより経験が重要視される。実際ダカール・ラリーで優勝争いに絡む人間は、レーシングドライバー・ライダーとしては比較的高齢な者が多く、篠塚建次郎カルロス・サインツのようなWRC経験者だけでなく、ジャン=ルイ・シュレッサーやロビー・ゴードンのようなサーキットレースからの転身組も少なくない。競技クラスによっては、菅原義正のように六十代になってもなおクラス優勝争いを展開する者も存在する。

現在は国際自動車連盟(FIA)により、これらラリーレイドイベントのシリーズタイトルとして「FIAクロスカントリーラリーワールドカップ」(1993年発足)、「FIAインターナショナルカップ・クロスカントリーバハ」の2タイトルが設けられている。


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